鈴木清順
★★☆☆☆小林旭主演の任侠モノ。希代の美術監督・木村威夫のサポートを得て、監督・鈴木清順、映像美の限界に挑んだ問題作。
ラスト近く、小林旭演じる伊豆組幹部、鶴田が賭場にてからまれケンカとなり、2人を切り倒すやいなや、セットの障子がばたりと向こうに倒れ背景の鮮やかな赤色があらわとなる衝撃。続く場面は敵対相手へ乗り込む道行き。降りしきる雪の中、刀を片手にゆくヤクザ・小林旭。ここいらのヤマを見るために、それまでのいささかたるい流れや、太すぎる小林旭の書き眉も我慢できようもの。
映画の冒頭、松原智恵子を主格に花の女子高生3人組登場のオープニングとなるが、その後彼女らの存在が極端に薄くなる不思議さ。鶴田に恋する役回りの存在感あった松原智恵子は結局ヒロインではなく、次に登場する、いかさま賭博師おかる八の情婦、辰子(伊藤弘子)が鶴田の相手となる。辰子と鶴田は旅先で道連れた過去があり、3年ぶりの再会で燃え上がる2人、となるが今の辰子には相手があって微妙な関係性。
鶴田はふがいない組長を奮い立たせようとばかり人を斬り、牢屋に向かうが、辰子の弟である敵方のちんぴらに親分を殺されたとなり、途方に暮れるしかない鶴田の引きつり顔で幕切れ
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