2007年05月01日

加害者遺族と脱会信者。5人5様の距離

ディスタンス
是枝裕和
07.0430distance.jpg★★★☆☆

 是枝監督、『幻の光』に続く、99年に撮った映画2作目。
 "演技"を感じさせない自然体の芝居に、ぼそりぼそりと聞き取りにくいセリフが並ぶ。複数のエピソードと時系列が入り交じり、ストーリーの説明的描写はわずかに限られる
 ごくリアルな出演者たちの言動を手持ちカメラが切り取る疑似ドキュメンタリーの風体、なのだが、伊勢谷友介、浅野忠信、寺島進、夏川結衣、りょう、遠藤憲一、津田寛治、木村多江らの超メジャークラスがキャスティングされてる。インディペンデントな作風ながら、ある意味ぜいたくな構造。説明的でない分、不可解な部分出てくるが、そこ映画と観客の"ディスタンス"か

 無差別殺人テロ行為引き起こしたカルト教団の実行犯の遺族らが参集した、とある日々の出来事。山梨辺りの山中に亡き人を忍びにやって来た遺族4人。往路に使った車が何者かにより盗まれ、一夜を過ごさねばならなくなり、そこに同様に足を奪われた1人の脱会信者も加わって、かつて信者らが過ごした山荘に5人が身を寄せる。ぎこちなくもごく自然にそれぞれの身の上や亡き人に関わる会話が言葉少なに交わされる。それぞれに過去の日々がフラッシュバック、次の日"出家"するという兄と最後に会った日のこと、姉と川遊びの輝かしき日々のこと、教師の夫が教団で共に生活をしようと熱く語ったあの日、高校時代の後輩に妻を入信させられその後輩に突っかかった日のこと。
 浅野忠信演じる脱会青年は近しかった女性信者との日々や脱会時の様子を思い起こす。当の女性信者は集った遺族の内の1人の姉なのだが、脱会青年は、その人に弟はいないと聞いている、と疑問を投げかける。
 山から東京へと戻り解散する5人。
 その後姉が信者だった1人の遺族の事後談がつづられるが‥。詳しい事情を観客与えていない

是枝監督official

電映嗜好
posted by nyony at 07:58| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | '07CINEMA_OLD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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